イネ科で葉から採取されるパルマローザ精油ですが、ローズに似た芳香を持ち、優れた抗菌活性作用により、アロマテラピーの世界ではよく利用される精油です。
作用が穏やかなため、スキンケアなどに使用する場面も多いですが、湿地帯に育つ背景から、梅雨などの湿度の高い季節に芳香などに利用すると空気を爽やかに感じることができるでしょう。
パルマローザについて
特徴
インド、ネパールの湿地帯に自生する
1m〜3mの草丈にもなる多年草で、レモングラスやシトロネラの近似種とされています。
motia(インドの方言で真珠)とsofia(安い)の変種があり、アロマテラピーには高品質なmotiaを使用します。
ローズの代用品として珍重されてきた
ローズと共通した成分を持ち、ゲラニオールはゼラニウムやローズよりも多く含みます。
抗菌作用が強いという特性から、アロマテラピーの世界での利用価値が高いとされています。
精油データ
学名 | Cymbopogon martini |
科名 | イネ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出法 | 水蒸気蒸留法 |
ノート | ミドル |
主な成分 | モノテルペンアルコール類 ゲラニオール、リナロール セスキテルペン炭化水素 β-カリオフィレン エステル類 酢酸ゲラニル |
主な産地 | インド、スリランカ、ブラジル、ネパール、ベトナム |
主な作用 | 抗ウイルス作用、抗菌作用、抗真菌作用、収れん作用、強壮作用、鎮痛作用、皮膚再生作用 |
パルマローザ精油の効能
体への効能
消化器系に対して強壮剤となり、腸内細菌に対して有効に働き、神経系の食欲不良などにも効果を発揮します。
熱くなった体を鎮める作用があり、発熱した際に使用すると良いでしょう。
鎮痛作用もあるため肩こりや腰痛に使用するのもおすすめの使いかたになります。
心への効能
情緒に対して鎮静作用を発揮し、同時に気分を明るく高める効果が期待できます。
心をリフレッシュさせ、明晰にする力もあるといわれています。
肌への効能
肌の水分バランスを保ってくれるため、乾燥肌やアンチエイジングまで広い範囲でのスキンケアをカバーします。
ゲラニオールがもつ抗真菌作用により、ヘアケアにも有効に働きます。
パルマローザ精油の注意事項
必要箇所に正しい濃度で利用する場合、特になし。