イタリア料理やサラダなどでスイートバジルを使う場面が多く、日常に馴染みのある植物の一つだと思います。
ペパーミントと同様の覚醒と集中作用がありますが、バジルの方がより長時間持続させるといわれています。
リナロールを含むことからリラックス効果があり、リラックスさせながら覚醒させるといった作用を両立させています。冷静な判断が必要なビジネスの場などで活躍が期待できます。
バジルについて
特徴
5000年以上前から栽培される
60cmほどの背丈に育つ一年草。5〜10cmほどの艶やかな緑の葉をつけ、ちぎると芳香を放ちます。
夏には紫や白の小さな花を咲かせますが、花が咲いてからだと葉が固くなるため咲く前に収穫されます。
歴史が古く、古代ギリシャのディオスコリデスは、蛇に噛まれたときの治療としてバジルを使用しています。
世界中で料理用のハーブとして利用されている
イタリアや東南アジアの料理には欠かせない存在ですが、160種もの近縁種や変種があります。
精油データ
学名 | Ocimum basilicum |
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 葉 |
抽出法 | 水蒸気蒸留法 |
ノート | ミドル |
主な成分 | モノテルペンアルコール類 リナロール、テルピネン-4-オール オキサイド類 1.8-シネオール フェノール類 オイゲノール フェノールエーテル類 メチルカビコール |
主な産地 | フランス、エジプト、インド、マダガスカル |
主な作用 | 抗ウイルス作用、健胃作用、抗炎症作用、抗菌作用、消化促進作用、強壮作用、鎮痛作用、頭脳明晰化作用 |
バジル精油の効能
体への効能
エストロゲン様作用があるため月経困難の症状などに役に立つでしょう。同時に鎮痛作用を持つため、月経痛にも対応できるとされています。
バジルトロピカルはメチルカビコールを多く含み、これはノルアドレナリンと化学構造が似ていることから、ストレスが高まった時に使用すると効果を発揮します。
神経疲労や時差ぼけ、集中力を高めたい場面でも活躍します。
心への効能
スイートバジルの主成分であるリナロールにより、リラックスしながら覚醒させるという相反する感情のバランスを保つ性質があり、迷いをなくし決断力を高める助けとなります。
肌への効能
肌不調に対してリフレッシュ作用と強壮作用を発揮します。
ニキビケアにもおすすめです。
スイートバジルの方が肌に対する作用が穏やかで、より安全に利用できます。
バジル精油の注意事項
必要箇所に正しい濃度で利用する場合は心配ないが、通経作用があるため妊娠中は避けること。